看護学生や新入職者の方は「看護師として働く中でのどんなやりがいがあるのだろうか。これから看護師として働く上で看護職ならではのやりがいについて知りたいです。」と考えている人もいるのではないでしょうか。
では、一緒に考えてみましょう!

そんな私が今回は私が考える看護師としてのやりがいを挙げてみます。
看護師としてのやりがいは4つです
1、患者さんやそのご家族からの笑顔や感謝の言葉
まずは多くの看護師が感じたことがあるのではなでしょうか!
誰でも感謝されたり笑顔が見れると嬉しいと思います。
看護師の仕事は、職場もいろいろありその職場によって患者さんも変わってきます。
例えば・・・
□病院で勤務するのなら、病気や怪我をした方に対して看護を行っていきます。
※病院勤務の場合は配属された専門科によって看護の内容も変わってくると思います。
□保健所であれば、健康増進に対しての指導や教育に対して看護していきます。
□保育園や学校であれば、子供たちの健康や病気、怪我に対して看護をしていきます。
しかし、どこの職場でもコミュニケーションをとり、相手のことを知り、それと共に病気や怪我の状態の観察等を行っていきます。
関わりは短期間だったり長期間だったりするかもしれませんが、その中でできる信頼関係や繋がりは看護師ならではの物があります。
なので、やりがいの一番は患者さんやそのご家族からの笑顔や感謝の言葉につきます!
しかし、なかには「感謝されたくて看護師になるわけではない」と思う方もいるのでは?
もちろん「ありがとう」と言われたくて働くわけではないと言う気持ちもわかります。
でも、看護師の仕事は患者さんの健康や命に関わるものです。
多くの責任感と判断力、知識など様々なプレッシャーを背負い患者さんと家族に向き合っています。
それゆえに、一つ一つの細かい仕事からも「誰かの役に立っている」という大きな実感を得ることが多い仕事だと言えるでしょう。
患者さんやそのご家族からの「ありがとう」と心からの感謝の言葉をもらった時に、大きな喜びとやりがいを感じてもいいでしょう!

私も、10年間勤務してきて辛いこともたくさんありました。
しかし、患者さんや家族に「いつもありがとう」や「担当があなたでよかった」などの言葉、名前を覚えてもらっていた時などが、喜びとなりやりがいとなり「頑張ろう!」と思える力に変わっています。
2、患者さんの変化に一番に気付ける
医師は患者さんの病気などの診断や治療方針の決定をします。
けれど、一番患者さんの近くにいるのは看護師です。
そのため、知識といつもの患者さんの状態から「何か変!」と患者さんの変化にいち早く気づくことができます。
それは、いいことも悪いことも両方です。
しかし、看護師が気づくことでいち早く治療や処置が始められ回復に繋がったりします。
その様子を感じることで、看護師としてのやりがいを感じます。
私も、患者さんの話や状態からその後の治療方針や内服の変更などに繋がったケースを多く経験しています。
時々、医師からも「気づいてくれてよかったよ」と言われると、今までやってきたことを認めれている気がしてやりがいに繋がっています。

3、知識や技術が役立った時
看護師をやっていると、家族や友達から相談話をされることがあります。
専門科が違うと具体的なアドバイスは難しいのですが、知識がない人にとって私たちが学校で習うような知識でも知らないことが多いです。
なので、身近な人が怪我された時の応急処置や発熱や疼痛などの症状に対しても、対処方法や受診する診療科ついてアドバイスできるのも看護師ならではです。
また、家族や友達が入院した際にも役立てます。
必要な物や専門用語の解説、主治医の先生の病状説明の時も同席したりなど、頼られます。
自分の子育てや家族の介護などの際に看護師としてのスキルが大いに役立ったという声も聞かれます。
そのため自分がやってきたことや、一生懸命勉強してきた知識や技術が役立った時はやりがいを感じます。
私も、実際に家族や友達から「病院で○○って言われたんだけど・・・」「今度入院するんだけど・・・」など相談される機会もありました。

4、働く場所に選択肢があり、収入が安定している
こちらも欠かせないのではないでしょうか。
看護師の仕事は、様々な働き口があります。
国家資格であるため、どこに行っても募集がかかっており、働く場所の選択もしやすいと思います。
看護師は人材不足が続いていることもあり、看護師の資格を持っていれば就職に困ることはありません。
また、数年のブランクを経ても復職制度がしっかりしていたりと復職しやすいのも特徴です。
産休や育休も取りやすく、病院内に託児所などの設置もしているところも多いため復帰しやすく、ママさん看護師も多く働けています。
また、子育てなどで非常勤で働く場合でも、一般的なパートに比べて時給が高めになることが多いのも魅力です。
長く安定して働き続けることができるため、収入も安定しやすい仕事だと言えるでしょう。

今の気持ちや看護観を大切しよう
就職すると、「想像と違う」「こんなはずじゃなかった」などと感じたりすることもあるでしょう。
でも、今抱いている看護師像や看護観は大切にしましょう。
それが、自分が考えるやりがいになります。
私も、実習中に指導者さんからの言葉で「まごの手のような看護師」を目標にしています。
まごの手のように、かゆいところに手が届くような看護、いわば行き届いた看護です。
身体的はもちろん精神的にも「まごの手のような看護師」を目指しているので、患者さんの感謝の言葉や小さな変化に気づいた時にやりがいとして感じているんだと思います。

やりがいの感じ方は人それぞれです。
でも、それでいいんです!
感謝の言葉でも収入でも患者さんのために全力を尽くして働いているのは同じなんですから。